内科とは血を流さずに治療する分野
外科と内科が対照的な診療科であることを知っている方は多いでしょうが、具体的にどのような違いがあるかをご存知ですか。
外科はメスなどの手術機器を用いて病変を切除したり、身体組織を整復したりする治療分野です。
皮膚にできたできものを取り去ることさえ、外科的治療であると言えます。
対して、内科はそれ以外の部分を広く担います。
薬による治療はもちろんのこと、内視鏡や気管支鏡を使った検査や血液の検査などは得意分野であると言えます。
このところは内視鏡を用いて早期がんを切除することも増え、がんといえば外科という時代ではなくなってきており、言ってしまえばある一定規模以上の手術のみが外科の領分となっています。
一見守備範囲に不均衡が生じているようにも見えますが、やはり外科の治療でなくては治せない疾患は多く、住み分けは出来ていると言えます。
私たちが普段かかる病気のほとんどは外科のお世話になることのない疾患です。
私たちの健康の第一防衛ラインが内科である、と言えます。
今後、高齢化社会の進行とともに地域に根付くお医者さんの役割は大きなものになっていくでしょう。